圧倒的合格実績を持つ中学受験の絶対王者、SAPIX。
そんなSAPIXへの入塾を考えている方向けに、基本的な情報をまとめました。
まずは具体的な指導方針について。
後半には相性の良い家庭について、まとめています。
参考になれば幸いです🙇♂️
名前の由来
SAPIXと言う名前は、指導理念の頭文字を取ったものです。
- Science
- Art
- Philosophy
- Identity
- X
これらはそれぞれ、
- 科学する眼を育てる
- 豊かな感性と想像力を磨く
- 思考力を育てる
- 個性を大切にする
- 「未知数」に挑む
という意味があります。
つまり、生徒それぞれのクリエィティブな想像力や表現力を育成することを目的とした塾になります。
とはいっても実際には、類題を多く解かせる学習方針なので、この意味は失われつつあるのかもしれませんね。
指導方針
復習主義
復習主義と言われても面食らうかと思いますが、納得できる合理性があります😊
予習せずに先入観なしで授業に参加することで
- 授業での疑問などを通して、思考力の養成を目指す
- 授業・復習・テストのサイクルで知識を定着させる
といった目的があります。
とはいっても最近の大手塾はどこも復習主義を掲げていて、予習主義を掲げているのは四谷大塚くらいなものです😣
双方向の討論形式
生徒を考えさせて発言を促し、講師と討論する授業スタイル。
SAPIXの講師研修で強く言われるのが、生徒への適切な質問の投げかけだそうです。
生徒が問題を考え、発言させるように上手に誘導し、想像力や表現力を鍛えさせます。
でも、これだと騒がしくなってしまいそうですよね😅
実際にSAPIXの講師だった方に聞いたところ、最上位クラスでも騒がしい時は騒がしいようです。
小学生はやっぱり自主性を引き出すことが重要なのでしょうか🤔
とても興味深いですね。
システム
毎月のクラス替え
毎月クラス分けテストが実施されています。範囲はもちろんその月に習ったところ。
その点数によって無慈悲にクラスが入れ替わるのが、SAPIXという塾の特徴をよく表しています。
これによって、
- 生徒の競争心を煽る
- 講師が毎月変わる
という特徴があります。
他人との競争が苦手なお子さんや同じ講師に継続して見てもらいたいという方には、少しマイナスポイントかもしれませんね。
少人数制のクラス
1クラスの生徒数は15〜20名ほどと、クラスの人数は少なめです。その分講師との距離も近かったり、生徒の疑問を汲み取りやすい環境になっています。
しかしその分、講師との相性が悪かったりすると大変です。
オリジナル教材(分冊)
SAPIX最大の強みが、この分冊教材になります。
なんといっても、その豊富な問題量です。前段の説明を削っていることもあって、類題が多く掲載されており、反復学習によって学習内容を定着させることができます。
また分冊であるため、受験動向に合わせて改訂しやすいなどの利点もあります。
しかし逆に言ってしまえば、毎週膨大な量の宿題と教材が渡されることになりますので、
- 取捨選択をしないと、余計な宿題になる
- 導入が少なく、授業を休んだりすると自習が難しい
- 分冊で毎週渡されるため、管理が大変
というデメリットも存在します。
これらの点から分かる通り、かなりの優等生でない限りは親の手助けが必須でしょう。
合格実績
SAPIXは、驚くべき数字を叩き出しています。
上から順に偏差値の高い中学校の合格者数を並べてみました。
こんな合格実績を出している塾は他にありません。関西ならまだしも、関東圏は寡占状態です。
最難関校を受けたいなら、SAPIXに行かせるべきでしょう。
おすすめしたい人
まずは子供の特徴から。
- 競うことが嫌いじゃない
- 教材の管理ができる
- 宿題を毎日コツコツ消化できる
まとめると、優等生型と言ったところでしょうか。
そして親の特徴としては
- 上位校を目指させたい
- 毎日サポートができる
- 中学受験に詳しい
まとめると、時間が取れる熱心な親御さん、ですね。
はっきり言って、SAPIXは超難関校向けです。
他の四大塾と比べて、宿題や教材の量が多すぎます。取捨選択できないと、宿題に追われるだけで成績は一切伸びません。
ホンネで申し上げますと、今SAPIXに通っている生徒様の下位3分の1は、他塾へ転塾すべきだと思っています。特に親御様のサポートが難しいようでしたら、すぐにでも転塾すべきです。
それほどまでに、向いている家庭を選んでしまう塾なのです。
しかし、もし読者の方が関東にお住まいで、親子一緒に超難関校を全力で目指したいと考えているのならば、迷う必要はありません。
間違いなくSAPIX一択です。頑張ってください!
以上です。皆さんのお役に立てば幸いです😊